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Roland V-drumのセンサーコーン交換方法

Roland センサーコーン 交換

電子ドラム=V-drum

Rolandから発売されている電子ドラムシリーズ「V-drum」。ドラムという強弱に敏感な楽器を電子化し、基本のシングルストロークから繊細なドラムロールまで忠実に音を再現してくれるとても出来の良い電子楽器。

スネア「PD-125」

音の伝わり方

電子楽器であるゆえ打感を検知するセンサーがあり、このセンサーとヘッドには3cmほどの間があります。実はこの間に円錐状のスポンジが挟まっていて、そのスポンジの細かな振動をセンサーに伝える事によって音の強弱を表現しています。

スポンジ名称「コーン」

電子ドラムの弱点

実はこのコーンには弱点があります。スポンジである故に気泡が湿気を吸い、湿気を帯びたスポンジは劣化し固くなる傾向があります。硬化するとヘッドを叩いた時に戻りが悪くなり最終的にヘッドに届かないところで硬化、最悪音が出なくなってしまいます。これは経年劣化でどうやっても防げないですよね。

ここから修理内容

このコーン、Rolandに問い合わせても単品では提供してもらえないのでネットで検索するもカナダの個人部品商のサイトしかヒットしません。

quartz percussions(外部サイトhttps://www.quartzpercussions.com/)

もう見るからに怪しい

取り寄せてちゃんと届いたというブログは数多くありますが、海外サイトでクレジット使ったショッピングというのはちょっと気が引けます。paypalが使えたとしても日本語で名前を登録してしまっている自分のアカウントでは海外サイトで文字化けして見えてしまうというリスクがあり却下。

あ~でもね~こ~でもね~といろいろ調べている内に一つの有力な情報を見つけました。

YAHOOオークション

3Dプリンターで自作しているというヤフオクの猛者を発見。商品紹介ページに硬さを計測している画像が添付してあったがほぼ同等品というのが確認できたので早速落札。

なかなかイイ
高さ:約33mm
幅:約35mm
切れ込みもある

素材はプラスチックではなくビニールっぽいような、おそらくPP(ポリプロピレン)で折り重なる様な構造で適度な弾力。

いよいよ交換作業

いよいよ交換、前説が長いこのブログをここまで読む人ならもう既にヘッドを外した状態だと思うのでサクっと画像だけ並べていきます。

1.テンションボルトを外す
2.メッシュとリムを外す
3.綿棒に無水エタノールを付けプラスチックへらで押しながらコーンを外す
注意:残ったコーンは綺麗に取る事。取らないとそこだけセンサーの感度が変わり正確な音が出なくなる可能性がある。
ここまでする
4.切れ込みにハンダ部分が入るように貼り付ける(コーンには両面テープが貼ってある)
5.逆の手順で組み立てて完成

最後に

組み立てたあとは音源モジュールに接続して感度調整を実施。違和感なく音の強弱も見事に再現できて満足できました。海外から取り寄せる事に抵抗がある人にはオススメな手段なので音が出ない・不安定とお悩みな方は検討しても良いかと思います。

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コメント

    • 佐藤
    • 2024年 1月 07日

    この商品の購入方法を教えて下さい

    • コメントありがとうございます!
      ヤフーオークションの検索欄に「電子ドラム トリガーコーン自作補修部品」と入力して検索すると出品が確認できます。
      24年1月現在、1個700円程度で即落札できるみたいです。

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