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Roland V-drumのVH-11 分解清掃

VH-11

放置されたV-drumたち

1年近く放置していたV-drum。
こういったセンサー系の物は使わないとどんどん反応が悪くなるような印象でして、久しぶりに叩くと反応がイマイチ・・・なんて思うのは毎度の事。セッティング作業するにも結構時間が掛かるので「後でやるか~」と後回しにしてまた1年放置するという悪循環が生まれる(面倒くさがりなもんで)

VH-11のフットコントロールが・・・

ハイハットである「VH-11」は皿の下にオープン/クローズをコントロールするセンサーがあります。今回このセンサーの反応がイマイチだったので復元不可能覚悟でセンサーを分解清掃しました。
正直、パラメーターをじっくり調整するより物理的にゴチャゴチャする方が脳ミソ筋肉の僕にはあってる(皿の反応は特に気になる誤作動はなかったので今回はスルー)


結果的に復元OKでセンサーの反応も正常に戻りましたが、ここから先同じように分解・清掃する人は自己責任でお願いします。

分解してみる

とりあえずこのセンサーの構造をインターネットで検索。幅広いネットの世界、僕みたいな分解過激派みたいな人が1~2人はヒットするでしょうと思っていたけれど、これが意外とヒットしない。
世界が平和な事を認識してとりあえず手探りで分解する事に。

何も考えず車用の内張剥がしだけ用意してみた人


ヘラ1本で分解、できる訳もなくとりあえずプラスビットと手のひらサイズのラチェットを用意。こういう代物のネジって意外と高トルクで締められているから作業領域が広く取れる場合はラチェットは必須かなと。

Anexのミニラチェットはいいぞ~


ヘラをゴムキャップと本体に隙間に押し込んでテコの原理でぐいぐい持ち上げるとパカっと取れます。そこからの見える銀色ネジ2本と外側にある黒いネジ1本をそれぞれ取ります(固着してるのか元から高トルクなのか結構キツめに締めてある)


3本のネジを取り、黒いプラカバーから順に外していくと画像のような順番で組付けられていました。下段左から、

・皿の上下運動を支える筒
・筒と連動してセンサーに位置を伝える白いローラが付いた何か
・オープン時にローラーを原点へ押し上げるためのバネ
・台座

ざっくり分けるとこんな構造。

次はプラカバーに付いてるセンサー側。


この緑色のフィルム配線からグレーの長方形のクッションみたいな物がセンサーでして、こいつを例の白いローラーがなぞってハイハットの位置を検知している・・・のか?
Amazonにこのセンサーが売っているが正規品って訳ではないので写真は割愛。

オープンが0vなのか数vなのか分からないけれど、このセンサーがVH-11の要なのかなと思います。

また、この長方形のグレーの物はセンサーを保護するための薄いクッションで本来のセンサーは厚さ1mm未満の極薄センサー(俗にいうピエゾ素子)が張り付けてあります。

長方形のクッション


正直、このクッションは剥がさなくもいいかなとは思います。接着剤というよりネットリしたシリコン系の溶剤が表面に塗布されていてそれでくっついている状態。再利用は一応可能だけれども粘着力はだいぶ落ちているといった感じです。

清掃してみる

一通り分解を終え、とりあえず無水エタノールと綿棒を使ってセンサー周辺と白いローラーをフキフキする。特に拘った拭き方とかはないから画像は割愛。

意外と高い無水エタノール(1本1200円前後)


汚れを拭き取ったあと、シリコンスプレーを適当な小皿に溜めて新しい綿棒でセンサーとローラーに塗布してメンテ終了。問題は次の復元でした。

復元してみる

車系Youtubeや修理系Youtubeを見ていると分解した物を元に戻す行為を「復元」と表現する人が多いのでマネしてみる。いやまぁそれ以外の言葉は見つからないけども強いて言えば「再生」か?

そんな事はさておき肝心の復元ですが一部コツが必要です。言葉で説明するのは難しいのでもう写真を見てそのまま復元してみてください。脳筋からの助言「やればわかる」


要は白いローラーがセンサーに押し付けられるような構造になっているという事です。なるほどわからんと言われても説明しようがないのでそういう物と思いましょう。

最後に

復元した後はゴムキャップを付けてドラムを組み込み動作確認を実施してメンテ終了です。

メンテ前と後とではクローズ/オープンの境界がハッキリした様な気がします。気持ち的な問題かもしれませんがちょっとVH-11の反応がイマイチだな~と思っている人はトライしてみるのも良いかなと思います。

では良きドラムライフを!

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